糖尿病療養指導士とは

糖尿病治療にもっとも大切な自己管理(療養)を患者に指導する医療スタッフです。高度で幅広い専門知識をもち、患者の糖尿病セルフケアを支援します。

この資格は、糖尿病とその療養指導全般に関する正しい知識を持ち、医師の指示の下で患者に療養指導を行うことのできる熟練した経験を有し、試験に合格した看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士(2000年度より2004年度までは准看護師、栄養士も対象)に与えられ、2001年3月に第1回認定試験が行われました。CDEJに認定されることは、糖尿病の臨床における生活指導のエキスパートであることを意味します。

糖尿病患者の療養指導は糖尿病の治療そのものであるとする立場から、患者に対する療養指導業務は、わが国の医療法で定められたそれぞれの医療職の業務に則って行われます。米国、カナダ、オーストラリアなどでは1970年代の初頭より、糖尿病療養指導従事者の専門性と認定について検討され、1986年には資格としてCDE(Certified Diabetes Educator)制度が発足し、実績を積んでいます。
医療は日々進歩しますので、CDEJとして認定された後も引き続き実践と研鑽を重ねて最新の知識・技能を身につける必要があります。このため、CDEJの認定制度は5年毎の更新制となっています。更新のためには「一定期間の実務および新たな症例の経験、一定の講習・研修の習得」などが必要です。